「エクソシスト」は1973年に公開されたホラー映画の金字塔作品である。
わたしは80年代に入ってからテレビで観た。
当時、まだ幼かったわたしは毛布をかぶって震えながら観た記憶がある。
少女リーガンに憑依した悪魔祓いの物語。
映画の中でも女優業の母親は最初、娘リーガンがどうしておかしくなってしまったのかわからず精神病院などで診てもらったりして迷走する。
そしてやっと悪魔に憑依されたことを認めて非科学的な悪魔祓いにすがることになる。そしてやってきたのが悪魔祓い師(エクソシスト)である。
作品中はとてもショッキングな場面の連続。とくにキリスト教信者にとっては過酷で、実際、アメリカでは上映当時、嘔吐する人や気絶する人が続出した。
そんな多くの人にトラウマを与えてしまった作品だけれども、実は奥が深く、今でもホラー映画の金字塔として高い評価を受けている。
そんな怖い怖い映画「エクソシスト」。
なのに、わたしは昔から、この映画に流れる曲だけには強烈に惹かれていた・・
一度、耳にしたら忘れることができない・・
あの身も凍るような冷たい旋律・・・・
そう、なぜか、すごくすごく惹かれていた・・
子供の頃からずっと惹かれていた・・・
そして、とうとう、
ヤフオクで、このエクソシストのテーマ曲であるTubular Bellsを手に入れた!
ジャケットを手にしただけで、
ああ、怖い・・
映画のあの凄まじいシーンが脳裏に蘇る・・・
でも、同時に嬉しくて・・・
だって、本当にずっとこの曲にあこがれていたから・・。
この「チューブラーベルズ」は1973年に発表されたマイク・オールドフィールドのアルバム「タブー・ラセット」(”Tubular Bells”)の中で使用された楽曲で、原曲はなんと25分の長さ。
映画「エクソシスト」では、この曲の冒頭部分がメインテーマとして使用され、作品の雰囲気を一層深める効果を発揮した。
また、この曲はマイク・オールドフィールドにとっても大きな成功をもたらし、彼の代表作の一つとして知られている。
この曲は映画「エクソシスト」のサウンドトラック盤としてもリリースされ、映画ファンとともに多くの音楽ファンも獲得した。
このテーマ曲は、「エクソシスト」のために作れたわけではない。
監督のウィリアム・フリードキンが見つけたらしい。
これって、すごいね。
だって、今のようなにネットはなく情報が少ない時代に、こんなにピッタリの曲を見つけてしまうなんて・・
監督ウィリアム・フリードキンのこの「エクソシスト」にかけた執念を感じてしまう。
実際、この曲が占める役割はすごく大きい。
この曲は映画の冒頭部分にメインテーマとして使用され、作品の雰囲気を一層深める効果を発揮した。
さて、では聴いてみよう・・
恐る恐る針を落とす・・
ああ、このイントロ・・
静かなピアノの旋律・・
冷たい・・
ああ、氷のように冷たい・・
音だけなのに、凍えるような冷たさが伝わってくる・・
そして、低く響いてくるベース音・・
これから、悪魔との対決に挑む、神父の覚悟と、
それを迎えうつ、悪魔の怖さが見事に表現されている。
怖い
映画の場面が蘇ってくる・・
マジで怖い
だけど・・
ああ、なんて美しい曲なんだろう・・・
冷たくて、本当に美しい・・・・
フルで聴きたい方はこちらをどうぞ
この映画「エクソシスト」はそれまでB級とされていたホラーを一気に芸術作品にまで押し上げた。
そして、それに続く「オーメン」などの作品の火付け役にもなった。
ホラーだけど、その枠にとどまらない、当時のアメリカ情勢を背景にした奥深い物語である。
でも、
やはり、このテーマ曲「チューブラーベルズ」
凍るように冷たく、そして美しいこの曲があってこその大成功だった思う。
~余談~
この映画「エクソシスト」で凄まじい主人公役をした少女リーガン。
でも実際はこんなカワイイ少女なんだよね
今では、YouTubeでメイキングとかも見れるので、撮影時のリーガン役のリンダさんの笑顔を見ると、「ああ、やっぱりこれは映画なんだよね」とホッとする。
だって、あまりにも映画中の憑依っぷりが壮絶すぎたから・・(+_+)
ちなみにリンダさん、エクソシストで超有名になった後も立派にステキな女優さんになっておられて嬉しい。